2010年1月28日木曜日

オゾンホールの縮小が温暖化を加速

オゾンホールと言えば、かつて、地球環境危機の最も大きなエピソードのひとつとして大きく取り上げられていました。その主因とされるフロンガスは、その後、世界的に使用を抑制/禁止されることになりました。それが功を奏したのか、オゾンホールは縮小していく方向にあるようで、今世紀中にはオゾンホールは閉じるのではないかと予想されているようです。

しかし、最近、オゾンホールの縮小が地球温暖化を加速させる影響があるのではないかという研究レポートの記事を目にしました。

[Science Daily]Ozone hole healing could cause further climate warming

上記の記事によると、オゾンホールの影響によって南極付近の雲が太陽光を強く反射しているようで、オゾンホールが縮小/消失すれば、この効果は失われるだろうとのこと。結果として、地球温暖化が進むと予想しています。なんだか、じゃあどうしたらよかったんだと思ってしまう内容ですが、それだけ地球環境というものは相互関係が入り組んだ複雑なものだということなのでしょう。

ところで、そもそも私は、上記の記事を見るまでオゾンホールが縮小していく方向にあるということを知りませんでした。大きく騒がれていたころの印象が強いため、今でもどんどん大きくなっていっているものだと漠然と思っていたので、縮小する方向にあるということの方が大きな驚きでした。世界の協力により地球環境の悪化を止めうるという良い事例と考えていいのかもしれません。

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