2010年1月12日火曜日

中国では結婚適齢期の男性2400万人以上が独身のままと予想される

中国では、いわゆるひとりっ子政策が続いてます。そして、文化的要因によって男子が好まれるため、男子と女子の出生比率を見ると、自然な状態と比べてはるかに男子の方が比率が高くなっています。そしてどうやら、その結果として、大規模な「結婚難」が生じているようです。

[BBC News] China faces growing gender imbalance

通常の男女の出生比率は女子100人に対して男子が103~107人程度らしいですが、統計によれば、中国では119人程度となっており、地域によってはなんと男子130人という比率になっているところもあるようです。もちろん、女子が生まれたことを隠している(出生届を出していない)ために統計に含まれていないという部分もあるでしょうが、おそらくその多くは、妊娠時の性の選択によるものと思われます。

この男女の出生差により、大規模な嫁不足が発生し続けるとみられています。上記の記事によれば、「農村部で40才以上の独身男性」が結婚できる可能性はほぼないと述べられています。まぁ、この条件だと日本でも似たような状況ではないかと思いますが、それはともかく、配偶者を得られない結婚適齢期の男性は2010年までに2400万人にのぼるだろうとのこと。農村部は都市部と比べると貧しいので、それらの男性の多くは、年齢を重ねると、家族によるサポートが満足に得られないため、公的サポートを頼ることになると予期されています。

あれだけの人口を抱えている国なので何らかの人口抑制策が必要でしょうが、なかなかその痛みは激しいようです。経済成長の恩恵が農村部に行き渡ることで、自然と出生率が下がっていけば良いのですが。

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