2010年1月9日土曜日

ナイジェリア大統領の署名への偽造疑惑

アメリカに再びテロの恐怖を思い出させた容疑者はナイジェリア出身でしたが、ナイジェリア自体はそれほど日本での認知度は高くないように思います。身の回りでは、サッカーとかそのあたりで話題になることが一番多いですが、国家としてのナイジェリアはアフリカの地域大国と言っていい国でしょう。そのナイジェリアが、今、権力の空白という危機に直面しているようです。

[BBC News] Nigeria President Yar'Adua budget signature 'forged'

上記のニュースは、予算書にあるナイジェリア大統領のサインが偽造された疑いがあると野党側が追及していることを述べた記事です。なぜそんな話になっているのかというと、現在のナイジェリアの大統領であるヤラドゥア大統領は、数年来、健康上の問題を抱えていると言われているのですが、ついに昨年の11月に療養のためサウジアラビアに行ったきり本国に帰ってきていないのです。これにより、ナイジェリアは、権力の空白に対する不安が日増しに高まっています。

一応、与党側からは、電話で副大統領や側近たちと連絡をしているといった話が出てきているのですが、この状況だとそれがどの程度確からしいのか、また、どれくらいまともな対話になっているのか、傍からはよくわからない。そんなわけで野党側は、実質的に大統領はその職務を遂行できなくなっているとして、グッドラック・ジョナサン副大統領(関係ないけど、すごい名前だ…)に権限を譲れといった主張をしています。まぁ、この状況であれば当然の主張ではないかとは思います。

いずれにせよ、権力に空白ができることは好ましいことではないでしょう。事態がどんどんこじれていく前に、なんとか良い形におさまってほしいと、遠い日本から思いました。

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