2010年1月26日火曜日

アメリカの財政赤字は1兆3500億ドルになると予想された

不況時においては、金融政策と財政政策が打ち出されることになります。日本の失われた数十年においてそうだったように、今、アメリカをはじめとする世界各国が、不況への対策として大規模な金融政策と財政政策を実行しています。

これはもちろん正しい政策だと思うのですが、とはいえ、私のような小市民にとっては、積み上がっていく政府の負債を見ると、本当に大丈夫なんかなと感じてしまいます。

そんな政府の負債に関連し、2010年はアメリカの財政赤字が1兆3500億ドルにものぼるだろうという見積もりがアメリカ議会より出たとのニュースが流れました。

[BBC News] US deficit 'set to hit $1.35tn'

ちなみに、上記の記事によれば、2009年の財政赤字は第二次世界大戦以来最大となる1兆4000億ドルだったそうです。2008年は4950億ドルだったそうなので、短期間で一気に大規模な財政出動を行ったということでしょう。これは、too small too lateと言われ続けた日本の対応と現状とを教訓としたものかもしれません。

しかしそれにしても、学問的・理論的にはともかく、素人感覚としては相当怖いものがあります。アメリカでも、財政赤字の拡大に対して、保守層を中心に反対意見がかなり出ているようです。もちろん、今の段階で景気対策のブレーキを踏むようなことがあればそこで終わりになってしまいそうなので、もう突っ走るしかないでしょう。我々は、後世の人たちが興味を持って調べるような激動の時代の目撃者となろうとしているのかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿