2010年2月1日月曜日

行方不明のスリランカのジャーナリストの妻が夫の解放を訴える

先月末に大統領選が行われ、現職大統領のラジャパクサ氏の続投が決まったスリランカですが、その陰で、きな臭い話がもろもろありました。

1週間ほど前、ウェブサイト lankaenews.com で対立候補のフォンセカ氏を擁護する記事を書いていたジャーナリストが、謎の失踪をとげました。土曜日の朝に家を離れた後、夕方頃に同僚に電話をしたのを最後に行方が分からなくなったようです。その電話は、突然切れたと言われています。

そのジャーナリストの妻が、夫の解放を訴えているという記事がでました。

[BBC News] Wife pleads for missing Sri Lanka journalist

上記の記事によれば、スリランカ政府は、大統領選後にかなり強硬な態度をとっているようで、対立候補だったフォンセカ氏のオフィスに押し入って13人を逮捕したりといった話が頻発している模様。当局は、BBCのインタビューに対し、失踪したジャーナリストは緊急事態の命令下で拘束されていると答えたとのこと。スリランカのメディアグループ等は、政府による弾圧を非難しています。

もともと、スリランカでは、内戦が続いていたということもあって、政府に批判的なジャーナリストを弾圧するということが頻繁に起きていました。上記の記事の件も、そのひとつだと考えることができます。内戦の終了により当座の危機を乗り越えたと思われるスリランカですが、本当の平和を手に入れるまでには、まだまだ時間がかかるのかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿