2010年2月10日水曜日

強権を強めるスリランカ大統領

先月下旬の大統領選挙後、対立候補サイドへあからさまな圧力を加え続けているスリランカのラジャパクサ大統領ですが、ついに、対立候補だったフォンセカ氏を逮捕してしまいました。そして、この勢いのまま、議会でも圧倒的多数を取ろうと目論んでいるようです。

Sri Lanka President Rajapaksa dissolves parliament

上記の記事によれば、早期の議会選挙を求めるラジャパクサ大統領によりすでに議会は解散され、規定に基づき4月頭に議会選挙が行われる見通しとのことです。

なお、先日逮捕されたフォンセカ氏は今も拘束されており、妻のアノマ女史は「逮捕以来、夫とは会わせてもらえない」と述べています。しかし一方、それについて聞かれた軍当局の担当者は、フォンセカ氏は家族との面会も許可されているし法的援助も受けることができると答えています。まぁ、いくらそう言われても、事の経緯を考えればちょっと信じられません。

なかなかハードな状況が続いているようですが、対抗する野党勢力もいまいち力を結集するということができていないようで、国全体としては、ラジャパクサ大統領支持という形で進んでいく模様。世界全体を見渡すとこういう国は五万とあるといえばその通りですが、とはいえ、こうやって具体的な状況の記事を目にすると、嘆息せざるをえません。

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