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2010年1月28日木曜日

オゾンホールの縮小が温暖化を加速

オゾンホールと言えば、かつて、地球環境危機の最も大きなエピソードのひとつとして大きく取り上げられていました。その主因とされるフロンガスは、その後、世界的に使用を抑制/禁止されることになりました。それが功を奏したのか、オゾンホールは縮小していく方向にあるようで、今世紀中にはオゾンホールは閉じるのではないかと予想されているようです。

しかし、最近、オゾンホールの縮小が地球温暖化を加速させる影響があるのではないかという研究レポートの記事を目にしました。

[Science Daily]Ozone hole healing could cause further climate warming

上記の記事によると、オゾンホールの影響によって南極付近の雲が太陽光を強く反射しているようで、オゾンホールが縮小/消失すれば、この効果は失われるだろうとのこと。結果として、地球温暖化が進むと予想しています。なんだか、じゃあどうしたらよかったんだと思ってしまう内容ですが、それだけ地球環境というものは相互関係が入り組んだ複雑なものだということなのでしょう。

ところで、そもそも私は、上記の記事を見るまでオゾンホールが縮小していく方向にあるということを知りませんでした。大きく騒がれていたころの印象が強いため、今でもどんどん大きくなっていっているものだと漠然と思っていたので、縮小する方向にあるということの方が大きな驚きでした。世界の協力により地球環境の悪化を止めうるという良い事例と考えていいのかもしれません。

2010年1月22日金曜日

プロテインのサプリメントは広く誤用されている

「プロテイン」とは本来「タンパク質」という意味ですが、日本で「プロテイン」と言うと、タンパク質を主成分とするサプリメントのことを指すことが多いと思われます。プロテイン(サプリメント)の摂取は、筋トレ後の筋肉増強等に良いとされ、スポーツをする方の中には愛飲されている方も少なくありません。そんなプロテイン(サプリメント)ですが、ちょっと誤用されすぎているんじゃないかという研究結果が出ました。

[Science Daily] Protein supplements are misused by athletes

上記の記事によれば、多くのアスリートはプロテイン(サプリメント)摂取に関する正確な知識に乏しく、食事内容を調べてみるとプロテイン(サプリメント)の摂取の必要性がない人(食事により十分な栄養を得ている人)の割合は8割ほどにものぼったとのこと。プロテイン(サプリメント)の摂取をやめてみても悪影響を感じなかった人は過半数にのぼるなど、プロテイン(サプリメント)はいろいろと過大評価されているんじゃないかと思われる結果が出ています。記事中の結論として、プロテイン(サプリメント)には表示されていない成分が入っていたり、特定の栄養素を過剰に摂取しすぎてしまうなど、むやみに摂取すると問題に見舞われる可能性があると指摘しています。

確かに、プロテイン(サプリメント)に限らず、サプリメントは特定の成分を集中的に摂取することになるので、うっかりすると過剰な摂取をしてしまい、健康被害を被る可能性があります。なにごとであれ、正しい知識を持って実行するのが重要ということなのでしょう。

2010年1月18日月曜日

幼少期に住んでいた地域が後々の読解能力を大きく左右

三つ子の魂百までということわざがありますが、小さい頃の経験は後々まで大きな影響を与えると考えられています。そのような考えを補強するような研究レポートが、またひとつ発表されました。

Disadvantaged Neighborhoods Set Children's Reading Skills on Negative Course

幼少期(幼稚園の頃)に過ごした地域によって、その後の読解能力が大きく左右されるという研究結果が出たようです。特筆すべきは、幼少期以降に別の地域に引っ越したとしても、その影響はなくならないということ。つまり、実際に読み書き能力を大きく獲得し鍛え上げる時期よりも、それ以前の未だ未発達な時期の方が大きな影響を与えているんじゃないか、ということです。

上記の記事のタイトルでも分かるように、ここでいう「影響」というのは、残念ながら、地域の貧困等による「悪影響」のことを主に指しています。地域格差による負の影響というものが、またひとつ明らかになったということでしょう。これは、格差社会の到来と地方公共団体の財政の厳しさを頻繁に指摘されるようになった日本においても、対岸の火事というわけにはいかないと思われます。記事でも最後に指摘されているとおり、子供の読解能力については、両親だけでなく地方政治も大きな責任を担っているのです。

2010年1月10日日曜日

母乳のメリットは強調されすぎているかもしれない

母乳は、乳児の成長にとってよいものとされています。母親と子供の双方の健康にとって有益で、それは、授乳後にも影響を与えると言われています。なので、「可能であるならば、乳児は母乳で育てた方がいい」とは、子育ての現場でよく耳にする忠告ではないでしょうか。数年前に初めて父親となった私も、そのようなアドバイスを妻が受けるのを何度も耳にしました。

しかし、そのような母乳のメリットは、過大評価されすぎているかもしれないということを示唆する研究結果が記事になっていました。

[BBC News] Hormones 'govern ability to breastfeed'

母親の母乳が出るかどうかは子宮のホルモンバランスと強い相関があり、母乳で育つ子供の健康面での強さは、母乳そのものではなくこのホルモンの影響によるのではないかとのことです。つまり、ものすごくざっくり言えば、丈夫な子供を授かったら母乳が出やすいということであって、母乳を与えるから健康に育っているわけではないのでは、という話のようです。

180人の母子を調査し、また、既存の約50の研究を再評価した結果このような結論に至ったということで、それなりに信ぴょう性があるのではと感じます。まぁ、もちろん、私は全くの素人ですので、この分野における研究のサンプル数として、この数がどの程度のものなのかはよく分かりません。したがって、「それなりに信憑性がある」というのは完全に印象論なんですが。

記事中に出てくるノルウェーの研究者は、「母乳が与えられなかったとしても、母親が自分を責める必要はない」と言っています。母乳そのもののメリットは限定的だというこの仮説にどの程度の妥当性があるかはさらなる研究が必要なのでしょうが、研究者のこの言葉には強く共感します。子育てに関する助言って、あまりにも色々あって、正直なところ、いちいちそんな話を聞いていられなくなりますし、もしその結果として自分を追い詰めてしまう親がいたら、それは不幸なことだと思います。

いや、ほんと、子育てって大変ですよね。どうすればいいのかと未だに悩む日々ですが、正解なんて無いし、仮に正解だと言われていることがあっても十年後には不正解と言われているかもしれないと考えて、自分たちを信じるしかないと思います。